2011年6月19日日曜日

優先事項

哲学の教授が、教壇の上にいくつか物を並べ、クラスの前に立っていた。授業が始まると、教授は無言で大きな空っぽのマヨネーズの瓶を取り上げ、それを直径5センチくらいの大きさの石で一杯にした。

それから生徒に、「瓶はいっぱいになりましたか?」と尋ねた。
生徒は「いっぱいです」と答えた。

次に教授は小石を取り上げ、瓶に注ぎ込んで軽く振った。小石はもちろん石と石の間のスペースに転がり落ちていった。

それから生徒に再び、「瓶はいっぱいになりましたか?」と再び尋ねた。
生徒は「いっぱいです」と答えた。

次に教授は砂の入った箱を取り上げ、瓶に流しこんだ。もちろん、砂はまだ埋まっていなかったスペースをすべて埋めつくした。
それから生徒にもう一度、「瓶はいっぱいになりましたか?」と尋ねた。
生徒は口を揃えて「いっぱいです」と答えた。

「では、この瓶が、皆さんの人生を表していると考えてみてください。石は大切なものを表しています。例えば家族やパートナー、こども、健康、といったものです。つまり、他のものを全て失ったとても、これさえ残っていれば人生がまだまだ満たされているようなものです」教授は言った。

「小石はその次に大切なものです。例えば仕事や家、車などです。そして、砂はその他もろもろです。つまり、些細なことです。」教授は続けた。

「もし皆さんが、砂を先に詰めてしまうと、小石や石の入る隙間が無くなってしまいます。皆さんの人生も同じことです。もしすべての時間とエネルギーを些細なことに使ってしまえば、自分にとって大切なことをする余裕は全くなくなってしまうでしょう。自分の幸せにとって、本当に大切なことに集中しましょう。こどもたちと遊んで、パートナーとの時間を作りましょう。仕事に行く時間や、掃除の時間、ディナーパーティや、台所のシンクを修理する時間はいくらでもありますよ。まず石に心を配りましょう。つまり、本当に大切なことにです。優先事項を決めましょう。残りはただの砂ですから。」

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